電力小売りの全面自由化に向けて、東京ガスが中堅のガス事業者5社と提携。各社は、都市ガスの卸供給先で、東京ガスが発電した電力を家庭向けに販売する。地域に根強いガス事業者との提携で、東京電力が独占していた市場での新規顧客の獲得を狙う。
提携したガス事業者は、武州ガス(埼玉県川越市)、東部ガス(東京都中央区)、坂戸ガス(埼玉県坂戸市)、昭島ガス(東京都昭島市)、太田都市ガス(群馬県太田市)の5社。各社が東京ガスの供給エリア外に持つ首都圏の顧客数は41万7000千件。首都圏の家庭向け電力事業は、東京電力の独占状態だが、各社のガスのセット販売で2020年までに電力の小売りシェア1割を目指す。
東京ガスは、2017の都市ガスの小売り自由化に向け、約1100万件の顧客維持に奔走する立場となる。また、地域のガス事業者も自由化の波にのまれる。今回の提携により、顧客の流出を避ける為、双方の理念が合致した。

参照元:株式会社日本経済新聞社