最も多い相談内容が、勧誘時だけ安く提示して、すぐに値を上げるのではないかというものです。
その内容も大きく分類すると2パターンあります。

1つ目は近所や知り合いから聞いたというパターンです。

 

例えば、『近所の○○さんが切り替えた事があるんだけど、 数カ月もしないうちにみるみる値上げされて結局もとのガス屋さんより高くなってた・・・。』なんていうケースが実際にあります。LPガスの輸入は9割を中東の国に頼っており、通達価格で値段が決まる為、常に価格が不安定状態にあります。

輸出国は社会情勢の悪化や内乱という理由をつけては自国の都合で価格を急騰してくるというわけです。 なのでLPガスのみで経営を成り立っているガス業者にとっては、急に仕入れ価格が1.5倍に上がったりすると死活問題になるので、仕方なくガス料金を上げざるえないというのが実情でしょう。 ただし、全てのガス事業者が値上げをするわけではありません。輸入価格の高騰時にも安定した価格で提供し続けて いるガス事業者があるのも事実です。

例えばLPガスだけではなく、別の安定した事業を営んでいる会社は仕入れが急に上がっても、すぐにお客さんのガス料金を上げるという事はしません。
お客さんのガス料金を上げずに別の事業でカバーして高騰期を乗りきるというやり方です。 販売店(個人)でいえば、不動産経営をメインで手掛けていたり、スーパーの経営がメイン事業だったりするケースです。 卸売業者(大手)の場合は、公共事業である都市ガスを手掛けているというケースです。 実際に世間一般より比較的安い料金で安定してガスの供給を行っているガス業者は多々あるというのが事実です。

一番気をつけなければならないのは、いいかげんな営業担当から申込をしないという事です。契約だけもらって後は知らん顔という営業がたくさんいます。そういう、いいかげんな窓口(営業担当)が紹介するガス事業者はやはりいい加減というのがお決まりのパターンです。

ここで怪しい営業担当の見分け方を紹介しておきます。
  1. 料金表やパンフレットを置いていかない。⇒証拠になるものは残さないという方針です。
  2. 名刺を置いていかない。⇒個人の連絡先を置いていかないというのは長いお付き合いをする気がないという意思表示です。また、仮に契約をしても後々連絡がこないようにという事を意味してます。
  3. ガスに関する知識が少ない。⇒1件いくらのアルバイトですので発言に対しての責任を取る事が出来ないと思っておきましょう。

2つ目は既存のガス業者から聞いたケースです。

 

現在使用しているガス会社の人から、『勧誘に気をつけてね。そういうのは最初だけ安くてすぐ値が上がるから騙されたら駄目だよ。』と 注意の喚起を受けたケースで、どこのガス事業者も既存の顧客を失いたくないので、他のガス会社の事をよくいいません。

これは基本的には業種が変わってもおなじことが言えるでしょう。 ただ、気をつけなければいけない点が一点あります。 あまりにも既存のガス業者を信用し過ぎて比べるという事をしないと、中には平均的な価格の1.5倍~3倍近くの売値をつけ、その事実がお客さんに伝わらないように、先手で『自分のとこの値段が正常で、勧誘にくる会社が安すぎて異常なんだ。』と信じ込ませるやり方をしている業者もあります。

一方からの話を鵜呑みにしてしまうと、業者の思うつぼになってしまうので、一度料金を比べて見られる事をお勧めします。